訪問歯科診療(往診)の制度って?

kaigo.gif訪問歯科診療の対象者となるには、「常時寝たきり"等"」という条件があります。制度の見直しを図っていく事には理解できても、随時変動してくるのが日本社会の一貫性に欠ける所で、現場では困る事です。

"等"という範囲の解釈については制約と緩和を経て、現在では車椅子生活であれば認められるようですが、今後また制約される状況が来ないとは言えないのです。

余談ですが、車椅子を介護の場で安易に利用する事が障害の程度と障害者数を増大させているという指摘も聞きました。

訪問歯科診療が必要かどうかの判断には介護保険の要介護度は関係なく、歯科医師の裁量による事になっています。しかし否認される事例が生じてくると、担当歯科医師の信用を失う事になってしまうのです。

医療保険の請求には通院困難な理由が必要となります。
例えば、認知症も重度だと治療困難なのですが、認知症のみでは通院困難として認められない場合もあるようです。

訪問歯科診療を受けるにあたっては施設入居者の場合、否認されにくい様に感じておりますが、デイサービスでの施設に於いての診療は通院可能と判断されてしまい認められないのです。

グループホームとケアハウスは施設扱いではなく、その名の通り複数の入居者による一軒の居宅と見なされます。居宅への訪問歯科診療の場合、介護保険が優先し医療保険との併用になります。

歯科訪問診療に要した交通費は患家に実費徴収できるのですが、その計算方法に規定がない為、当院では妥当額を決めかねています。訪問歯科診療で出向いて行くに当たって、制度を避けては通れないのです。


高齢者福祉施設 須坂やすらぎの園 
広報紙「やすらぎ」第21号(平成17年3月15日発行)掲載